宝物 裏 1
俺アンクの事好きなんだけど、どうして伝わらないんだろう?
それは映司が変態行為をするからですが・・・。
でも伝わってるよな!みんな知ってるし!
俺がアンクの事好きなの。
知世子さんのところで働いて、1ヵ月。
お給料が出た!昨日の夜。
しかも今日は定休日。
アンクと2人きり!!
いつもっぽいけど・・・。
知世子さん本当にありがとうございますって感じ。
「アンク〜買い物に行ってくるねぇ〜。」
「お前もの好きだな。こんな暑い中で出歩くなんて。」
「お給料でたから買い物だよ?」
「ってお前アイスを買え!アイス!俺はアイスがないと死ぬ!!」
「どこまでラビューなんですか?アンク。」
「当たり前だ。こんなに暑いってのに・・・。」
「クーラーついてるでしょうが。アンク。」
「それでもあち〜〜いんだよ!!」
「わかった。」
「大丈夫。今度一緒にどれがいいか買いに行きましょうね〜〜。」
「ちっ。分かったよ。買い物あんだろ?!さっさと行け!!」
「(小声で)ちっ今日2人っきりなのに・・・。」
「え?何か今言った?」
「何でもねぇ〜〜よ!!さっさと行けっつってんだろうが!!!」
「じゃあ。行ってくるね〜。」
あ〜〜〜俺今日超――暇!!バカ映司!!
俺の気持ちも知らないで・・・。どこかに行きやがった!!
女の所にでも行くのだろうか?だってこんな暑い日に出掛けて行くなんて。
違うと信じたいけど、アイツカッコいいからな。性格もずば抜けていいし・・・。
モテるのは知ってる。
この店の客だってそうだし、あの比奈だってそうだし。
俺女じゃね〜〜し。それ以上にグリードだしさ・・・。
だ〜〜〜〜〜!!ムカついてきた。
考えてもしょうがないからアイスバカ食いして、コレクション見ながら
心落ち着けよう。
そういえば、そうしましょ♪って歌あった気がする。
この刑事の記憶か?
また余計にムカついてきた〜〜〜〜〜!!!!!
バカ映司〜〜〜〜!!!!!
「あっつ〜〜」
夏の日差しが厳しい残暑。
まだ暑い夏の日差しを浴び、映司は歩いていた。どこへいくともなしに。
うっそ〜ん。アンクにプレゼントあげるためだよ〜ん!!
アンクは暑いのがきらいなので、今日はプラプラ探し回っていた。
アンクも夏の日差しを浴びて、光合成すればいいのに・・・
それにアイスばっか食べてるからあんなに細いんだよ?
夏服から見えるアンクの腕は、かなり細い。女の子のように細い。
俺が掴んだらきっと抵抗できないだろう。
それはそれでいい格好ですけど・・・。
今度両腕押さえてあんなことやあんなことをしちゃおうかな?
それこそ嫌われますよ?
でも映司のものをコレクションしてるアンクは恥ずかしいと思うのだろうけど・・・。
だからそんなことくらいでは嫌わないし、逆に喜ぶと思うのだけれど・・・。
それを分からない2人ですが・・・。
一昔流行っていたすれ違い。
日本で言えば、代表的な東京ラ○ストリー。
韓国で言えば、冬の○ナタあたりでしょう。
2人は今そんな感じ・・・。
そういえば鴻上さんに聞きたいことがあるから行こっと。
まだ時間あるしねっ!
これは真剣な話。
空調が行きとどいてる会社だなぁ〜〜。
「社長お客様です。」
「やぁ!!オーズ。よく来てくれたね。」
「これはお祝いをしなくては・・・」
ケーキを作り出した。何でもケーキなんです。この人は・・・。
「あんまり来たくはなかったんですけどね。」
「あの1つ聞いてもいいですか?」
「何だね?」
「アンクのことよく呼び出すみたいですけど、アンクのことどう思ってるんですか?」
「返答次第では俺にも考えがあります。」
「分かってますよね。」
「ハハハハハハハ。」
「だがね、オーズ君たちが使っている装備はこの私の意思一つで動いているんだよ。」
「重々承知です。」
「そこまで・・・オーズはアンクくんを好きということなんだね?」
「そうですけど何か?」
「オーズとグリードの融合!!どうなるか見てみたいじゃないかっ!!!」
「新しい生命の誕生!まさにハッピーバースディー!!!」
シャンパンをどこから持ち出してきたのか分からないが、コルクを飛ばし空けた。
そして、コップを2つ用意し鴻上さんと映司の分を注いだ。
「さぁ。乾杯といこうじゃないか!!オーズ!!」
映司はしかたなしに乾杯した。
「なんと素晴らしい日だ!!!」
「オーズ。このケーキを持って行きたまえ。」
「このケーキを持って行きたまえ。」
さすがにいつも作ってるだけあって、早い。
そんなことに感心してる場合じゃない!
「鴻上さんには色々お世話になってますけどアンクだけを呼び出すのやめてもらえます?」
「俺もついていきますんで、これから俺も呼んでもらえます?」
「おぅ〜〜オーズはアンクくんに相当入れ込んでいるようじゃないか?!」
「これは初めての事だよ!!面白いじゃないか!!」
「だから俺も呼んでください。」
「だが、アンクくんが勝手に鴻上ファウンデーションにやってくるものでね〜〜」
「その時は、タカカンドロイドで教えていただければいいんです。」
「その手があったか!!!」
「鴻上さんはアンクのことどう思っているかと聞いているんです?」
「ただの興味深いグリードとしか思っていないよ。オーズ。」
「安心したまえ。アンクくんは君のものだよ。」
「本当に手を出さないでくださいね?」